あきる野青年会議所
第28代理事長 三瓶 清憲
秋川流域には、人を惹きつける魅力がある。
私は、学生時代に初めて秋川流域を訪れました。都心から約一時間ですが、東京とは思えない美しい自然と、初めて訪れた私をあたたかく迎えてくれる人情味のある地域の方々に触れ、このまちが好きになり、18 年前に移住し家族と共に暮らしています。また先輩の紹介であきる野青年会議所を知りました。この地域に住む青年たちがまちをよりよくしていきたいという目的のもと、夜遅くまで議論し切磋琢磨しあい、懸命に活動している姿に感銘
を受け、自分も一緒に活動したいと想いを抱き入会しました。
入会してからは多くの事業や例会に携わりました。目的を全体で共有し、一人ひとりが愉しみ活動することで、共感の輪が地域まで広がり、やがて大きな運動になっていくのを体験しました。その中で市民から「ありがとう」と感謝の声をいただき、自分でもまちをよくする一端を担えると感じ、JC 運動に能動的に参加するようになりました。そして、新型コロナウイルスのパンデミックにより、計画していた例会や事業が中止になる中でも、メンバーと共に立ち止まることなく、試行錯誤し運動を前に進めてきました。多くの仲間と多角的な視点から物事を考えることで、今までにない新たな発想が生まれ、自分一人では乗り越えられない困難な壁も仲間と共に乗り越えることが出来ました。そして、その経験が私自身やメンバーの成長につながり、社業で取り入れ活かすことで、関わる方に伝播し秋川流域が発展していくと確信しました。
昨年、新型コロナウイルスも2 類感染症から5 類感染症に引き下げられました。秋川流域でもコロナ前以上に観光客が増加し、市民の行事や祭礼に参加する機会が増えると予想されます。これは秋川流域を今以上に発展させる好機であります。綺麗な川が流れ、緑豊かな自然が溢れる秋川流域の魅力を、市民、関係諸団体、企業の方々と共に市外の方にも伝わるよう運動を行っていきます。そして、私たちは先輩諸兄姉から受け継いできた「まちをよくしたい、子供の未来を守りたい」という想いを胸に、このまちを創っていく責任があると自覚し、率先してまちづくりをすることで、共感してくれる市民が増え、運動が大きくなり、子供たちが誇れるような活気に満ち溢れる明るい豊かな社会につながるのです。
新たな出会いを力に
青年会議所は明るい豊かな社会をめざす組織です。課題を仲間と議論し、切磋琢磨し解決することで能動的な人財へと成長していきます。多くの新しい仲間と出会い、地域をよくしたいと一緒に活動することで、より多くの市民に共感してもらえる運動を展開していくことができます。
まずは、創立より市民、行政、地域関係諸団体、各地青年会議所、先輩諸兄姉など多くの方々のご支援、ご協力があり運動を続けてこられたことに深く感謝する場を作ります。私たちの想いと共に本年の方針をお伝えすることで私たちの運動を理解していただきます。
また、新たな仲間に出会うために、秋川流域の細部までアンテナを広げ、多くの方が参加出来る場を創り、私たちの運動に共感していただきます。この地域をよくしたいと想う仲間が増えることで、より多角的な視点から議論を行え、今以上に良い運動を展開出来るようになり地域が発展していきます。
そして、新たな考え方を取り入れるため、新入会員ならではの視点から青年会議所について考える場を創ります。先輩メンバーと議論をする中で革新的な発想が生まれ、あきる野青年会議所が発展していくのです。
私たちが能動的に活動する姿に共感する同志を増やすことで、秋川流域が発展し、明るい豊かな社会につながると確信しています。
まちの宝を未来へ
現在、就職や進学を機に町を離れてしまう若者が増加しているのが現状です。私たちの暮らす秋川流域には人、物、自然と多くの資源があり、その中でも子供は宝であります。本気でまちの未来を考え、子供たちに成長の機会を与えるために懸命になる大人が増えることで、子供たちの笑顔が溢れ、まちが発展していくのです。
第6 回を迎えるわんぱく相撲では、子供たちに礼儀礼節、相手を思いやる気持ち、チャレンジする事の大切さを学んでもらい心身の成長を促します。そして、多くの方が交流を図り、子供の成長に携われる機会とします。子供たちの健全な成長が地域の明るい未来となるのです。
また、あきる野夏まつりに参画することで、多くの市民、行政、関係諸団体と交流する機会を最大限に活用し、あきる野青年会議所の運動を発信します。来場者に私たちの運動に対する想いを伝え共感していただくことで、よりJC 運動を浸透させ、まちを活性化していきます。
さらに、子供たちに地域に愛着を持ってもらうために、市民、行政、関係諸団体と共に、秋川流域の歴史や産業を体験して学んでもらい、それを発表する場を設けます。地域の大人が一丸となって子供たちの可能性を引き出し、一緒に課題に向き合うことで郷土愛が育まれると考えます。
地域の大人が子供の模範となり、まちを創って行くことで、子供たちの健全な成長につながり、郷土愛が形成され秋川流域が発展していくのです。
揺るがない組織作り
組織の活性化をめざすためには、理念の共有が必要です。一人ひとりに青年会議所の理念を今以上に浸透させることで、主体的に行動出来るメンバーが増え、進むべき方向が統一され、揺るがない組織につながります。
まずは、運動を行っていても中に留めていては、青年会議所は発展していきません。各委員会と連携して迅速に発信を行い、活動の情報を共有することで、メンバーの意識の統一を図りより良い運動につなげます。次に、会のことだけでなく秋川流域の魅力も定期的にSNSを利用し発信します。そしてメンバーで共有、拡散をする広報活動を行うことで、友人知人へ輪が広がります。多くの方の目にとまることにより市民の方々に共感される機会が増え、あきる野青年会議所だけでなく秋川流域が発展していくのです。
また、近隣の青年会議所と交流を深めるため、合同例会を開催します。例会を作っていく中でさまざまな意見に触れ、今までにない発想を感じてもらい青年会議所のスケールメリットやJC 運動の愉しさを体験してもらいます。それを活動に取り入れることで、秋川流域での運動をより良いものにして行きます。
そして、組織をより強固にするために、青年会議所の理念、信条を学んでもらい、なぜ青年会議所は運動を行っているのかを理解してもらいます。さらに先輩諸兄姉から受け継がれている「まちをよくしたい」という想いを全メンバーで共有し浸透させます。一人ひとりがJC 運動をなぜ行うのかを再認識することで、能動的に活動出来るメンバーが増加し、組織として活性化します。その結果、地域により良い影響を与える運動を展開出来ると確信しています。
結びに
本年は をスローガンに掲げ、今後の秋川流域の「礎」となれるよう何事にも前向きに挑戦出来る組織へと導いてまいります。そして、私たちは先輩諸兄姉の「まちをよくしたい」と懸命に運動を行ってきた想いを継承し、宝である子供たちが愛着の持てる秋川流域を創ってまいります。
最後に、あきる野青年会議所第28 代理事長の大役を与えていただいた、すべての皆様に深く感謝いたします。明るい豊かな社会をめざし力強く愉しく一年間邁進してまいります。
ご指導ご鞭撻の程どうぞよろしくお願いいたします。