あきる野青年会議所
第29代理事長 西村 明彦

人の成長は、今いる場所から一歩踏みだした先にしかありません。
新たな出会いや経験によって、人は磨かれ成長していきます。
青年会議所には、様々な職種、経営者の方や私のような会社員もおり、多種多様な人財で溢れています。また、他の地域との青年会議所との交流があり、東京はもちろん、日本全国や世界中の仲間と繋がる機会があります。
私は、青年会議所に入会するまでは、他者とのコミュニケーションが苦手で、自ら新たな関係構築をしていく人間ではありませんでした。しかし、JC運動の中で、メンバーをはじめ、地域の方々と交流し、様々な技術、価値観、理論を学びました。また、互いを支え合った仲間との信頼関係は、私の人生の財産となり、それは現在進行形で創りあげられています。これらの学びと信頼関係は、私の人生をより豊かにしていくと確信しています。人との関係構築に受動的だった私は、青年会議所という新たな環境で得た経験と成長が自信となり、より能動的に踏み出し成長していくサイクルを生み出すことができました。そして、本年は理事長という新たな一歩を踏み出し、この地域の未来を担う人財を巻き込み、秋川流域を活性化させていきます。
本年、あきる野青年会議所は秋川流域の方々に対して、人と人との新たな出会いの中で育まれる成長の機会を創出していきます。私たち青年会議所が地域の方々と共に、新たな挑戦に踏み出し、多くの出会いを通して地域の未来を創出できる人財へと成長することで、秋川流域全体をこれまで以上に活性化させることができると確信しています。
新たな出会いを力に
私たち青年会議所は、20歳から40歳までの男女が集い、まちづくり運動を通して地域社会に貢献し、その中で自己の資質向上をおこなう魅力ある団体です。秋川流域の未来を担う人財を育み、地域社会への運動を今以上に発展させるためには、より多くの同志を集う必要があります。
まず、私たち青年会議所メンバーが、今以上に地域に踏み出し、同世代の青年に出会う場を創出します。新たな出会いの中で、私たち青年会議所の運動や魅力に共感してもらうことで、共に運動を行う同志を育みます。
そして、成長を愉しみ、自ら踏み出してく同志をこの地域に増やしていくために、地域の青年と共に学び、成長していく場を創出します。同世代の青年たちと共に学び、成長することの愉しさを感じて頂くことで、能動的に成長していく人財を育みます。
私たち青年会議所が、地域の青年たちを繋げ、巻き込み、その輪を拡げていくことで、地域のより良い未来に向けた、新たな可能性を拡げていきます。このような人が人を繋ぐサイクルが、この地域の未来を担う人財の更なる成長に繋がり、秋川流域の未来をより明るいものに変えていくのです。
踏み出す力を地域へ
現在、コミュニティへの参加率の低下により、地域の人々の交流の機会が減少しています。人との交流は、人と人が出会い、その中で起きる変化や成長の大切な機会となります。人はこのまちの宝です。このまちの活性化のためには、より多くの地域の方々を結びつけていく必要があります。
まず、地域の方々に対し、私たちあきる野青年会議所が運動を行う、あきる野市、日の出町、檜原村の3市町村の交流の機会を創出します。第七回わんぱく相撲秋川場所の開催や、地域行事の参画の機会の中で、地域の方々に新たな出会いや経験の価値を再認識していただきます。
また、この3市町村の中で、私たち青年会議所が地域の方々を巻き込み、地域のために運動を行う機会を設け、自らまちを創るという意識を育む場を提供します。その経験や人の交流が、地域の人々の成長となり、この地域の更なる活力に繋がっていきます。
青年会議所がハブとなり、地域の方々が私たちの運動を通し、コミュニティや人々とつながることで、意識の変化と成長を育みます。この変化こそ、地域に対して能動的に行動できる人材を育み、秋川流域の豊かな未来を築くことに繋がるのです。
人を惹きつける組織へ
技術革新や社会情勢の変化が著しく、情報は溢れ、選ばれる時代になりました。青年会議所は地域社会の未来を育む団体として、選ばれる組織であり続ける必要があります。
まず、私たち自身が、青年会議所の魅力でもある青年世代だからこそ得られる、自身の学びと成長、一生にもなる友情を育む機会の価値と魅力を再確認する必要があります。多種多様なメンバーたちの運動への情熱や想い、仲間としての結束を今以上に育み、組織の一体感を強めることが、青年会議所の魅力をさらに高めることに繋がります。
また、青年会議所が多種多様な青年経済人が集まる団体であるからこそ、変化の著しい現代の情報や変化をいち早く把握し、地域に還元していく必要があります。多角的な視点で、この地域の未来を語り、リードしていく団体として、メンバーの新たな学びをと成長の場を育みます。この地域で社業を営む人財の成長がこの地域の力となるのです。
そして、地域の方々に私たちの想いや魅力を発信していくために、地域社会にとって有益な情報や共感を生む情報発信を、時代に合わせた多角的な視点で行います。
私たち青年会議所が、魅力ある組織となることで、地域の方々の共感を生み、運動が大きく拡がり、秋川流域の発展に繋がるのです。
未来に向けた運動を
私たちあきる野青年会議所は、2026年に創立30周年の節目を迎えます。創立当初、私たちは「緑豊かな秋川流域において、自然と共生する真に豊かなまちを築く」という理念を掲げて運動を展開してきました。これまで地域の皆様に支えられて運動を続けてられたことに感謝し、先輩諸兄姉が繋いできた想いを次の時代に繋げていくために、メンバー全員が一丸となり、2026年に向けた準備を進めてまいります。
また、私たちが2016年に掲げた「20年代運動指針」を振り返り、地域社会の課題を予測し、これからの秋川流域の明るい未来を目指し運動指針を創り上げていきます。
秋川流域の未来に向けた想いと運動を絶やすことなく、さらなる発展に向け私たちの運動を拡げていけるよう、取り組んでまいります。
結びに
この地域を明るい豊かな社会にするには、私たちこの地域に住まう人々の成長と変化が必要です。青年会議所が地域の活力として、青年たちの情熱と行動力でこのまちの方々の意識を変えていきます。行動できる、一歩を踏み出せる能動的な市民を育むことで、この秋川流域はより活性化していきます。あきる野青年会議所 2025年度スローガン のもと、私たち青年会議所が地域の方々と共に、新しいことに踏み出す一歩を創り出す1年にしてまいります。どうぞよろしくお願い致します。