アカデミー研修委員会 沖縄研修 報告

5月11、12日の二日間、アカデミー研修の全体委員会で沖縄に行って来ました。
今回は東京ブロック、千葉ブロック、沖縄ブロックの3ブロック協同連携事業でした。
1日目は、那覇JC会館での結団式から始まり、那覇自衛隊基地見学、遺骨収集体験をしました。今もなおガマの中から遺骨が出てくる事に驚きました。
2日目は、平和祈念公園での献花式、資料館見学や、普天間基地を一望できる場所での地元の方のお話を聞くなどして、決してニュースでは伝わってこない沖縄の方々の大変さを感じました。
最後に那覇JC会館にて2日間の総括として3ブロック合同のグループディスカッションを行ない日程を終えました。
今回は2日間と短い日程でしたが、沖縄を知る事ができて、考えることができて、参加して良かったです。ありがとうございました。
最後になりましたが、羽田まで朝早くの出発から夜遅くのお迎えまで、理事長をはじめとするたくさんの方々に来て戴きまして本当にありがとうございました。
溝江俊次
 
今回の研修で私は2つの事を学びました。
一つはJC活動での心構え。それは失敗を恐れず積極的に行動するという事と、JCメンバーは対等であり、周りは積極的にをフォローするという事です。
今回の宿泊研修では各々の役職や地域を超え、対等な立場で設え、皆で勉強する。担当者は積極的に発言行動し、周りはそれをフォローする。人前に出て話をする事の苦手な私は、皆さんの流暢な発言に感心してばかりでしたが、今回積極的ではないもののフォローされつつ発言する機会を頂きました。
今後は残り少ない時間を積極的に有効に使いLOMの活動に参加したいと思います。
もう一つの学んだことそれは沖縄の人達の歴史観です。それが全てとは思いませんが、沖縄の人たちは日本人である前に琉球人であり、沖縄独自の歴史観を持っている人が多いと感じました。
研修では未だに取り残させた遺骨の収集作業を行いました。沖縄は先の第二次大戦において日本で唯一地上戦による民間人の犠牲者を多数出した地域です。米国からの攻撃を避けるため、天然の洞窟を利用した壕に何日もの間、軍人、民間人、死傷者までも身を寄せて戦火を凌ぎました。しかし、次第に追い詰められ最後は集団自決していった事を思うと、当時の悲惨な状況が今の壕に蘇ってきました。中には自決を強要された例もあるそうです。確かにその壕の中には遺骨がありました。しかし、多くの不法投棄されたゴミの山もそこにありました。忘れてはいけない歴史と風化しつつある歴史の現実を見せつけられました。
研修の総括としてグループディスカッションを行いました。沖縄の塾生から米国よりも日本を憎んでいるお年寄りの話や『君が代』歌うことに違和感を覚えていたこと、日本だけど日本人じゃない意識や、日本は沖縄の犠牲に立っているなど、同じ日本人と思っていた私にとってはつらい話になりました。ただ、同時に同じ塾生から沖縄の人たちの被害者意識を問題視して未来の沖縄の発展を願う前向きな意見も聞けました。
歴史は同じ国内でさえ、その立場や体験によって見解が異なるものです。琉球王国から日本への編入、第二次大戦の犠牲、本土復帰の遅れ、今なお残る基地負担。沖縄という地理的にも他国からの影響を受けやすい地域に住んでいる人たちの歴史観は少なくとも私の住んでいる地域のそれとは明らかに違うと実感した2日間でした。
私は今回、沖縄で多くの民間人が逃げ遅れて悲惨な死を遂げた事実と、同時に日本軍によって米国が攻めてくるまでの短期間のうちに、多くの沖縄の人たちが疎開できた事実を知りました。歴史の上で個人はあまりにも小さくて大きな流れに身を任せるしかないのかもしれませんが、これからの日本を担う責任世代として、偏りのない共通の国家観と歴史観を持つことが大切だと感じました。
渡邊成吾
2013-05-13 13.07.05
2013-05-13 13.03.57
 
 
 
 
 
 

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